ドサ日記 雑草帝国の辺境

都会人もすなるブログといふものを、田舎者もしてみむとてするなり。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


メイド服、巫女衣装で萌える?

富士見ファンタジア長編小説大賞を振り返る。第六回

大賞。『風の白猿神 神々の砂漠』滝川羊
ここまできて、富士見では尖った作品は準入選以下で、しっかりした骨太の作品は大賞ということになったようです。たぶん。
いちおう異世界ファンタジーなのですが、シンプルな剣と魔法ではなく、メカが出てきます。そういう意味ではSFかもですが、でもSFとは言い難い。
舞台は、サブタイトルにあるように砂漠。
なんというか、本当に世界観が独特なものがある。ラピュタ的と評されるようです。イラストはいのまたむつみ。大物起用ですから、めったに出ない大賞ということで気合いの入りようが分かります。
キャラも多数登場するのですが、それぞれ個性的でした。特に陰険な艦長が良かったです。
そんな中で主人公とヒロインというしっかりした軸があって、ぶれませんでした。
長所は、一に世界観、二にキャラ。短所は、なんといってもストーリー。流れが悪いわけではありません。
そもそも応募作の時点で、終わっていなかったらしいです。
本作品。一巻で終わっていません。明らかに続きがある。普通は、一巻は一巻できちんと終わった上で続刊も、という形なのですが。
本書が出たのは95年。その後、2000年前後だかのドラマガで、続編を執筆中という情報があったらしいのですが、……それとても現在2009年から見たら時効でしょう。
もう、いかにファンが続編を待っていても無理でしょうね。若い読者が第一巻を知らないですから。

佳作『海賊船ガルフストリーム』なつみどり
現在のペンネームは漢字で夏緑です。
こちらも異世界ファンタジー。タイトル通り海賊船が舞台。ヴァイキング的ではありますが、殺伐とはしておらず、どちらかというとイラストもあいまってほのぼの。中身は恋ですし。
で、富士見ファンタジアはこの一冊きりでしょうか。
作者は大学院卒で免疫学専攻だかで、要は科学に強い。この後、科学ネタを活かした活躍をします。
ファミ通文庫でタロット探偵MIKUシリーズ。推理物。タロットが出てきますが、やはり科学ネタも登場。それでいてラノベらしい萌え要素なんかもありの、良い作品でした。ただし、ちゃんと終わってはいないはず。
富士見ミステリー文庫では理央の科学捜査ファイルシリーズ。これはもうサブタイトル通り、科学ネタオンパレード。
ファミ通で出した白隼のエルフリード―ヴェルダ・サーガなんかはデビュー作のようなしっかりした異世界ファンタジーなのですが、人気は出なかったのか続編は出ず。
MFでは葉緑宇宙艦テラリウムシリーズ。SFです。やはり科学ネタが強い。それでいて貧乳とか萌え系ネタも盛り込んでいるので強い。
たぶんラノベとして人気を博しているのはMFのぷいぷいシリーズでしょうか。萌えをストレートで描いているから、かな、たぶん。
大きく分けると、タロットとか風水のような占いネタ、科学ネタ、萌えネタを使っての、異世界ファンタジー、SF、現代ミステリーなどなど。
他にも、漫画シナリオや、免疫学関係の専門書、経済学関係の専門書を共著で、など幅広く活躍しています。今後も活躍するでしょう。
まあ、富士見でよく発掘したものです。でも一冊だけでファンタジアから手放してしまったので、先見の明があったといえるのかどうか。

川口大介『そんな血を引く戦士たち』特別賞。
ネタ系。といっては失礼かもですが、そういうコメディ。お好み焼きの美少女化というけっこう斬新なことをやっています。
その後、ノベライズを一冊出して、消えてしまいますが……
ドラゴンカップで『拝啓、姉上さま』で連載を獲得して復活します。
でもこれも、一発ネタだったので得票できたという感じもします。長編一冊と短編二冊がシリーズで出ているようです。短編はコメディーっぽく、長編はシリアス。なんか、ヒキはつくっていました。
今後また二度目の復活できる機会があるのか、期待しています。

南房秀久『黄金の鹿の騎士団』最終選考
この人は以前にも最終選考に残ったことがあり、それなりにハイレベルな作品を量産できるということを評価されての合わせ技一本のようなデビューです。
デビュー作は異世界ファンタジーですが、ノリが完全にスポ根です。そういう意味では、富士見らしい独特さのある作品でした。
その後月蝕記列伝が、シリーズとして長く続きます。ミステリー文庫でも長く続くシリーズを書いたり、長いシリーズを得意とします。
トリシア先生シリーズを何冊かファンタジアで出したのですが、そこからあまり名前を見かけなくなってしまいます。
フリッカー・エンジェルズシリーズとかナインテイルズシリーズとかもあるのですが、さほど話題とはなっていなかった様子。あと、角川スニーカーにも進出しているようです。
いずれにせよ、ファンタジアというステージにおいては、第六回出身の中では一番活躍した人です。
で、実は児童文学の方に進出していて、トリシア先生シリーズはそちらでバリバリ続いていました。そして、児童書の方でスレイヤーズなんか書いているようです。
なんというか、ラノベ読者を萌えさせる質はともかく、量産がきくようですので、そこは確かに強いです。スレイヤーズも含めて、児童書の方で今後も活躍を期待したいです。

こうして見てみると、……育たなかった作家もいるのは仕方ないですが、良い作家も輩出した第六回でした。でも活躍の場がファンタジア以外に移っちゃっているのですが。


メイド服、巫女衣装で萌える?

テーマ:ライトノベル - ジャンル:本・雑誌

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。