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ドサ日記 雑草帝国の辺境

都会人もすなるブログといふものを、田舎者もしてみむとてするなり。

ハイブリッド車、プリウス

過日、某所でトヨタプリウスに乗りました。
初めて乗りました。といっても運転したわけではなく、助手席でしたけど。
いやー、なかなか感動でした。信号待ちで、それなりの時間停車していたら、エンジンも止まってしまうみたいです。そして発進の時は電気で、なので音が静かです。
それはそれで良いのですが、歩行者の立場からすると、音が聞こえないので背後から迫られると密かに怖いです。
プリウスというと、初期の頃の形は、なんかマヌケで、実は結構不評でした。
最近は、結構まともっぽくなりました。ただ、あくまでまだセダン型から脱却していないようなので、セダンが好きではないという方には手を出しにくいでしょう。

そこへきて、ここ最近のリコール騒ぎです。

その割には、ラジオなんかでは本日もプリウスのコマーシャルが普通に放送されていましたけど。
私は去年新車を買いまして、いちおうハイブリッド車というのも一瞬ではあるけど考えました。
地球温暖化とかそういうのはあまり載せられるつもりはありませんが、経済的なことを考えれば燃費は良い方がいいに決まっています。ラジオCMではリッター35キロメートルくらいだとか言っていたような。
でも、都会で乗って、しょっちゅう信号待ちなどで停止してしまうような車なら電気部分が活躍するのでしょうが、私は基本的に田舎で、それなりにまとまった長距離を乗ります。
となると、必然的にガソリン部分が多用されて、あまりハイブリッド車のメリットは享受できないでしょう。
それにいかに安価になったとはいえ、ハイブリッド車は普通の車よりも単純に金額が高い。
車の形としては、私はセダンに不満は無いですし、むしろセダン好きなのですが。

結果としては、リコール騒ぎも出てきましたし、普通の車で良かったといったところ。
ちゃんとした安全性で、低所得者庶民にも手を出せるようなハイブリッド車、将来的に一度くらいはハンドル握ってみたいものです。
キーワード:プリン(プリしか合っていません)
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メイド服、巫女衣装で萌える?

テーマ:トヨタ(TOYOTA) - ジャンル:車・バイク

ゲームセンターの懐かしいゲーム、ダライアス

過日、東京に出張に行きまして。
某吉原で豪遊したり、某有名神社に参拝したり巫女さんに萌えたりしたのですが。
それ以外に、某秋葉原のゲームセンターで、ひさしぶりにダライアスをプレイしてみました。
ええと……20年ぶりです。より厳密には約21年ぶりです。
今でも存在すること自体が驚きでした。

実際に見てみると……あれ、ダライアスの筐体って、こんなに小さかったかな、と思いました。かつてやった時には、斬新な三画面ということで、筐体自体がとてつもなく巨大なものと思っていました。
いざ100円玉を投入してプレイしてみて。
まあ、パターンなんかも忘れていますし、上手くできるとははなから思っていませんでしたが、それにしても難しい。敵の速度が速い!
聞くところによると、同じゲームでもイージーバージョンとか、難易度にいくつかの階級みたいのがあるようです。どうやら、私がかつてプレイしたのはイージーだったのでしょうね。そりゃ、あまりにも難しかったら、プレイヤーがハマってくれずに他のゲームに行ってしまいますから。ある程度簡単であることも必要だった。
そして、連射機能がついているボタンでした。
私がプレイした時は連射機能は無かったです。
確かに固い敵に対して連射する時には便利です。あまりかちゃかちゃとボタンを連打したら壊れやすいでしょうし、連打ならまだしも、ボタンをこする人とかもいますからね。
ただこの連射機能、慣れていない者にはかなりの違和感。連射したい時はいいけど、したくない時に困る。
一回ボタンを押しただけで、ミサイルが二発か三発くらい出てしまうので、一画面上の弾数にひっかかって、撃ちたい時に弾が出なくなって困ります。特にダライアスは三画面なので、弾切れはかえって深刻だったりします。
そんなこんなで、Fゾーンのザリガニまで行って力尽きました。
久々にやったにしては健闘した方ともいえますし、贅沢を言えば中盤の最難関ボスであるピラニアまでは行きたかった。
久々にプレイした感想は「あー、なんだ。こんなもんか」でした。
ザリガニまでしか行けなかったというのもあるのでしょうが、もっと感動するかと思っていたら、意外とあっさりでした。
2008年くらいからケータイアプリでダライアスがプレイできるので、そちらで既に復活の感動を味わい済みだったのもあるでしょう。
それよりも、現役でプレイした時のような、未知のゲームに対するわくわく感というものがさすがに無かったです。確かに懐かしくはあったけど、もう既に知っているゾーンであり、ボスですし。なかなかクリア出来なかったイソギンチャク、ピラニア、タツノオトシゴみたいな難関ボスをクリアした感動みたいのも、当然無いですし。
だから、プレイしようと思えばまだ何回も機会はありましたが、行きませんでした。
もし壊れてしまったら代わりの部品など無いでしょうから、無事に、ゲーセンに残り続けてほしいゲームです。私はプレイする機会が無いにしても。

ところで、他の人がプレイしているのを傍から見ることがあります。私もちょっと見てみました。
ダライアスといえば、ボディソニックが一つの売りでしたが、低音がすごいです。
ゲームセンターというのは、他のゲームの音もあるので雑然として騒がしい場所です。そうなると、一つのゲームの主旋律だけが目立つ、とはなかなかいかない。
特に有名な名曲であるBOSS SCENE 7の時も、高音の主旋律はあまりにも細くて、ギャラリーにはあまり聞こえないのですが、低音は、周囲の雑音の中からもズシズシと響いてきます。
で、ボスシーン7は、主旋律もかっこいいのですが、低音ばかり聞こえるゲーセン生音バージョンで聞くと、かっこよさが10割り増しくらいに感じます。
ゲーセンでの聞こえ方まで計算に入れた上で作曲したんでしょうかね。そうだとしたらすごい。
そうでなくても、神曲で、凄い感動ものなのですが。
キーワード:ダライアス

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テーマ:シューティング - ジャンル:ゲーム

今年の世相漢字は「新」。今年読んだ本のベスト10

12月になって、今年も残すところあと1カ月を切りました。
毎年恒例の、今年を振り返る時期になっています。世相漢字は新でした。まあ、良い意味も悪い意味も取り混ぜています。てか、今年はその世相漢字を主催だかしている漢字検定協会が話題となったのが印象的でした。私も過去に一度受験しているので、貢献オツなのですが。
前置きはこれくらいにして、本題。私が今年読んだ本の中でのベスト10は何か?という毎年恒例の記事です。
……でもこの記事、読書量が少なくなっている近年はだんだん苦しくなってきた。だって、読んだ本の総数が100以上なら、ベスト10を決める価値もある程度ある。全体の1割以下が選ばれるわけですし。
でも、今年は今のところ、74冊くらい。その中でベストテンといってもねえ。しかもシリーズ物をひとまとめとしてしまうと、更に数が減った中での選択となります。
まあいいですよ。強引でも、やります。
べつに結果をもったいぶるようなものでもないので、1位からの発表です。てか、順位は曖昧。1位から10位まであまり順位は気にしないでください。
念のためいっておきますが、あくまでも私が今年読んだ本であって、今年出版された本ではありません。
本来ならアフィリ貼るのですが、めんどくさいので、省略します。どうせ売れないし。
最初の一個だけ貼ってお茶を濁します。



『千日の瑠璃〈上〉』丸山健二
文春文庫。amazon.co.jp
マルケン作品を古本屋でゲット。図書館とかにも置いてあるけど、大長編すぎて、手をつけられないですから。自分のペースで少しずつじっくり読みたい。現在、上巻は読了して、下巻を半分強読み終わっています。読むの遅いですね。

『アーモンド入りチョコレートのワルツ』森絵都
短編集ですが、いずれも中学生が主人公。とても胸にひびく名作ぞろい。

『四万十川―あつよしの夏』笹山久三
なんというか、読書感想文の課題図書になりそうなストライクど真ん中の本。子供を主人公としながら、きっちり読ませる作品。親視点パートが秀逸。泣くようなものではないけど、静かに感動する名作。

『ロウきゅーぶ!』蒼山サグ
ラノベの中ではこれがダントツのインパクト。イラストも良かったし、シリーズ続いているので楽しみです。小学生の女の子5人がバスケをする話。ひそかに竹中がいいキャラ。

『這いよれ! ニャル子さん』逢空万太
世紀のキワモノ作品。クトゥルーを萌えキャラにしてしまった。しかもネタとギャグだけで一冊成立させている。そして続編も出ていて継続中。

この辺までは迷わずに作品タイトルと順位を出せるのですが。以下はかなり苦しい選択。

『ゴールド・フィッシュ』森絵都
森絵都さん二冊め。それも『リズム』ではなくあえて続編のGFを出してみました。中学生の女の子が主人公、というこういう形式が一番好きですかね。

『蟹工船』小林多喜二
ブームのピークは去年だったような気もしますが、今年だって労働者には苦難の年でした。ボーナス、なんか思っていたよりも少なかったし。でも出るだけまだマシとしのびがたきをしのんで耐えていかねばならぬのだろうし。併録作も面白かったです。

『サマータイム 寒い部屋』三浦恵
『音符』が超名作なので、図書館で読んでみました。音符同様の雰囲気はすごい。

『運命の子―グイン・サーガ〈129〉』栗本薫
今年ショックだったのが、栗本薫さんが亡くなられたこと。グインサーガはついに未完に終わってしました。最近は、ちょっと冗長な所もあったのですが、ここに来てけっこう面白くなりかけていたので、惜しまれます。この129巻は、ここ最近の巻の中でも特に面白かったと思います。

あと一冊ですか。迷うなあ。同じくらいのが何冊かあって、決定力不足。

『ショート・トリップ』森絵都
悩んだ末にこれ。三作目。これは掌編集。やっぱり上手い人は、短い作品を書いても上手い。ただし、中学生にはむずかしいでしょコレ。

というわけで以上です。
今年は、読んだ冊数が少ない割には、結構良作に出会えました。運が良かった、というべきなのかどうか。



メイド服、巫女衣装で萌える?

テーマ:日記 - ジャンル:日記

骨のある話

魚は好きでしょうか?
あ、ここでいう魚は、水族館で眺める意味での魚ではなく、食べる方です。
私は好きですね。でも、食べる時に骨を取るのがめんどうです。
カレイなんかは、身は柔らかい割には、骨の方はかみ砕けないほどに固く、ていねいに取らなければ明らかに喉の粘膜にぶっ刺さります。
ニシンについては、いつも思うのですが、あの小骨の多さはなんとかならないものでしょうか。
骨といえば。
最近、鳥の唐揚げや、ラーメンの中に入っているあのチャーシュー、に骨が混じっていることがありました。
普通、そういう物に骨が入っているとは思わず、油断していたら、奥歯で固い尖ったものを噛んで、骨を吐き出しました。
そりゃー、豚にしても鶏にしても、元々骨のある生き物ですから骨が入っていても不思議ではないのかもしれない。
でも鶏唐揚げもチャーシューも、骨なんて混入しない食べ物。
もしかして今は、不況ということで、少しでも肉を多くとるために、骨の近くまで肉を切り出しているのかな、とか思いました。あるいは不況のせいで作業が雑になっているのか。
いずれにせよ、唐揚げやチャーシューに骨が入っていると幻滅します。
そう考えたら、ニシンなんて、小骨だったら最初から入っていても不自然無いし、むしろ普通に噛み砕いて食べてカルシウム補給になるわ、と思えば、食べ物としても良いのかもしれません。

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ボクシング。内藤×亀田

本日、世界ボクシング評議会(WBC)フライ級タイトルマッチ12回戦が行われました。
世間的にも注目度の高かった一戦です。
内藤大助選手対亀田興毅選手。
結果は3−0の判定で亀田選手が勝って王座奪取です。おめでとうございます。

結果は結果ですが、どちらかというと背景の方が興味深い一戦でした。
亀田選手、というより亀田家がいわゆるヒールですので、日本国内では内藤選手を応援する声が大きかったような。
でも外国では亀田優位と見ていたようです。その通りの結果となり、やっぱり客観的な目は強いと感心。実際、判定ではあるけど亀田選手の完勝だったように思います。
私としては、決して亀田選手も嫌いではないのですがね。ヒールだって必要でしょうし。決して口ばかりではなく、ちゃんと才能と努力によって世界戦を戦って良い勝負ができるくらいまでの地位を築いているわけですし。
ただ、私個人としては、同じ北海道出身ということもあり、内藤選手の方を応援していましたけどね。対戦相手が内藤選手でなければ、亀田選手の方を応援していたかも。

テレビ放送の中でも再三言及されていましたが、かつての辰吉×薬師寺戦に匹敵するほどの注目度でした。
辰吉×薬師寺戦は、両者共に世界王者ということで、試合内容もそれに相応しく白熱しました。かなり興奮、感動しました。
今回の試合は、個人的にはその時ほどではなかったです。割と冷静に観て、まあ普通に良い試合だったとは思います。
内藤選手は年齢的にいって、もう引退でしょうか。今後はタレントとして活躍するのでしょうか。
亀田選手は、王座は取ったけど、今後の防衛戦はかなり厳しいものになりそうです。
いずれにせよ、一大イベントが終わり、観る側としてもほっとした感じです。

キーワード:亀田

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テーマ:ボクシング - ジャンル:スポーツ

富士見ファンタジア長編小説大賞を振り返る。第七回

えーまず最初に過去記事の続報から。記事を書いてから時間が経っているので、そんなのが必要になった陥穽です。
冴木忍さんの打ち切りっぽかった聖竜伝、続編が出ているようですね。真聖竜伝として。

『真・聖竜伝1』
富士見ファンタジア文庫。Amazon.co.jp
これが出たのが5月。11月には二巻も出ています。本屋で全く実物を見かけないから、出版されていること自体気付きませんでした。それだけ、富士見ファンタジア自体が一部の人気作を除いて全体的に斜陽なんでしょうけど。
私は今後冴木先生の著作を読むことは無いとは思いますが、かつては良く読んだ作家さんですし、人生に必要なことは冴木作品から学んだといっても過言ではないくらいですので、富士見から消えて欲しくはないです。続編が出て安心しました。

さて本題の第七回。
大賞なし。正直言って、振り返ってみれば一番不作の回だったようです。
桜井牧『月王』佳作。
和風ファンタジー。ヒロインが、ルックス的にブサイク、だけど心がきれい、という設定は斬新でした。そしてイラストが、そのヒロインを上手い具合にごまかして(?)、美麗なイラストとなっていました。かなりの力作です。単発ものとして良作。
しばらく後に、玻璃の惑星をファンタジアから出します。これはSFですが、美しい世界観で描かれた良作です。欠点はあるのですが。単発物として印象的でした。
その後は新書で銀砂の月・坤の群青―癒し神の章、という作品を上梓しています。現代物の伝奇異能バトルですが、植物の力を使う、というのが良いところ。ただし、作品自体はかなり地味で、ヒロインも年配ということになります。イラストは著名な人を起用しているのですが、続編の出る気配はありません。
著者はどうも時代小説を書きたいらしく、書いて公募に出しては落選している、という感じらしいです。
世界観描写の優れた作家なので、時代が合うのかどうか分かりませんが、異世界ファンタジーなどより現代学園ギャグコメディーなどがウケる現代ラノベにあっては、あまり需要は無いのかも。

対馬正治『異相界の凶獣―エルネミアの棺』佳作
一見すると普通の異世界ファンタジーのように見えます。確かにそうです。が、ラストの部分で怪獣映画とのミックスというべき描写が出てきます。そのミックスというアイディアと迫力が評価されての受賞のようです。
前半の展開などは、王道といってもいいようなオーソドックスぶりなのです。その分、文章のややぎこちなさなど、大賞に届かず佳作にとどまったという完成度不足もありますが、充分楽しめる作品です。
その後、疑似人間メルティアシリーズが、全5巻刊行されます。異世界ファンタジーなのですが、やはり怪獣映画ばりの巨大化と戦闘がウリとなるシリーズです。ただそういうシーンだけでなく、キャラ同士の葛藤であるとか、異世界の設定部分、ゲストのネタ盛り込みなど、随所に良い部分があり、順調なシリーズだったと思います。
順調だったと思ったためか、作者さんは脱サラして専業作家になったそうですが。
次は、Dカップに紅蓮の猟魔士で出ますが、連載権は得られず。本作はいちおう単行本化もされましたが、出来はいまいち。二巻で打ち切りとなりました。
その後ファミ通でサンプル・ジェミニ―天翔る戦女神が出ました。これが非常に良い作品だったのですが……作者の知名度不足のせいか、あるいは書けなかったためか、残念ながら続編は出ていません。
そして2001年のこの作品以降、本は出ていないようです。
そういうことであとの活動については、作者さんの公式ホームページで確認していただくしかないです。
七回の作家さんは、お二方とも雌伏期間が長いようですが、いつかは復活してほしいです。


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テーマ:ライトノベル - ジャンル:本・雑誌

富士見ファンタジア長編小説大賞を振り返る。第六回

大賞。『風の白猿神 神々の砂漠』滝川羊
ここまできて、富士見では尖った作品は準入選以下で、しっかりした骨太の作品は大賞ということになったようです。たぶん。
いちおう異世界ファンタジーなのですが、シンプルな剣と魔法ではなく、メカが出てきます。そういう意味ではSFかもですが、でもSFとは言い難い。
舞台は、サブタイトルにあるように砂漠。
なんというか、本当に世界観が独特なものがある。ラピュタ的と評されるようです。イラストはいのまたむつみ。大物起用ですから、めったに出ない大賞ということで気合いの入りようが分かります。
キャラも多数登場するのですが、それぞれ個性的でした。特に陰険な艦長が良かったです。
そんな中で主人公とヒロインというしっかりした軸があって、ぶれませんでした。
長所は、一に世界観、二にキャラ。短所は、なんといってもストーリー。流れが悪いわけではありません。
そもそも応募作の時点で、終わっていなかったらしいです。
本作品。一巻で終わっていません。明らかに続きがある。普通は、一巻は一巻できちんと終わった上で続刊も、という形なのですが。
本書が出たのは95年。その後、2000年前後だかのドラマガで、続編を執筆中という情報があったらしいのですが、……それとても現在2009年から見たら時効でしょう。
もう、いかにファンが続編を待っていても無理でしょうね。若い読者が第一巻を知らないですから。

佳作『海賊船ガルフストリーム』なつみどり
現在のペンネームは漢字で夏緑です。
こちらも異世界ファンタジー。タイトル通り海賊船が舞台。ヴァイキング的ではありますが、殺伐とはしておらず、どちらかというとイラストもあいまってほのぼの。中身は恋ですし。
で、富士見ファンタジアはこの一冊きりでしょうか。
作者は大学院卒で免疫学専攻だかで、要は科学に強い。この後、科学ネタを活かした活躍をします。
ファミ通文庫でタロット探偵MIKUシリーズ。推理物。タロットが出てきますが、やはり科学ネタも登場。それでいてラノベらしい萌え要素なんかもありの、良い作品でした。ただし、ちゃんと終わってはいないはず。
富士見ミステリー文庫では理央の科学捜査ファイルシリーズ。これはもうサブタイトル通り、科学ネタオンパレード。
ファミ通で出した白隼のエルフリード―ヴェルダ・サーガなんかはデビュー作のようなしっかりした異世界ファンタジーなのですが、人気は出なかったのか続編は出ず。
MFでは葉緑宇宙艦テラリウムシリーズ。SFです。やはり科学ネタが強い。それでいて貧乳とか萌え系ネタも盛り込んでいるので強い。
たぶんラノベとして人気を博しているのはMFのぷいぷいシリーズでしょうか。萌えをストレートで描いているから、かな、たぶん。
大きく分けると、タロットとか風水のような占いネタ、科学ネタ、萌えネタを使っての、異世界ファンタジー、SF、現代ミステリーなどなど。
他にも、漫画シナリオや、免疫学関係の専門書、経済学関係の専門書を共著で、など幅広く活躍しています。今後も活躍するでしょう。
まあ、富士見でよく発掘したものです。でも一冊だけでファンタジアから手放してしまったので、先見の明があったといえるのかどうか。

川口大介『そんな血を引く戦士たち』特別賞。
ネタ系。といっては失礼かもですが、そういうコメディ。お好み焼きの美少女化というけっこう斬新なことをやっています。
その後、ノベライズを一冊出して、消えてしまいますが……
ドラゴンカップで『拝啓、姉上さま』で連載を獲得して復活します。
でもこれも、一発ネタだったので得票できたという感じもします。長編一冊と短編二冊がシリーズで出ているようです。短編はコメディーっぽく、長編はシリアス。なんか、ヒキはつくっていました。
今後また二度目の復活できる機会があるのか、期待しています。

南房秀久『黄金の鹿の騎士団』最終選考
この人は以前にも最終選考に残ったことがあり、それなりにハイレベルな作品を量産できるということを評価されての合わせ技一本のようなデビューです。
デビュー作は異世界ファンタジーですが、ノリが完全にスポ根です。そういう意味では、富士見らしい独特さのある作品でした。
その後月蝕記列伝が、シリーズとして長く続きます。ミステリー文庫でも長く続くシリーズを書いたり、長いシリーズを得意とします。
トリシア先生シリーズを何冊かファンタジアで出したのですが、そこからあまり名前を見かけなくなってしまいます。
フリッカー・エンジェルズシリーズとかナインテイルズシリーズとかもあるのですが、さほど話題とはなっていなかった様子。あと、角川スニーカーにも進出しているようです。
いずれにせよ、ファンタジアというステージにおいては、第六回出身の中では一番活躍した人です。
で、実は児童文学の方に進出していて、トリシア先生シリーズはそちらでバリバリ続いていました。そして、児童書の方でスレイヤーズなんか書いているようです。
なんというか、ラノベ読者を萌えさせる質はともかく、量産がきくようですので、そこは確かに強いです。スレイヤーズも含めて、児童書の方で今後も活躍を期待したいです。

こうして見てみると、……育たなかった作家もいるのは仕方ないですが、良い作家も輩出した第六回でした。でも活躍の場がファンタジア以外に移っちゃっているのですが。


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